9/16(金) 日本ペイントマレッツ 3-1 トップおとめピンポンズ名古屋
【第1マッチ(ダブルス)】
佐藤 瞳・橋本 帆乃香 2-0 鈴木 李茄・南波 侑里香(11-9/11-8)
【第2マッチ(シングルス)】
橋本 帆乃香 3-2 チェン イーチン(9-11/5-11/11-5/11-6/11-9)
【第3マッチ(シングルス)】
大藤 沙月 0-3 安藤 みなみ(10-11/10-11/9-11)
【第4マッチ(シングルス)】
芝田 沙季 3-0 ハン イン(11-6/11-5/11-7)
やはり初陣は独特の空気を帯びている。いわば“元日”のようなものだからだ。それぞれが内に秘めた想いを胸に、新生マレッツがコートに降り立つと、鮮やかな七色がコートにより一層映え、輝いているように見えた。さあ、ここからいよいよ”カラフル”な戦闘着を身にまとった選手たちの躍動する物語が始まる――
試合直前の練習会場は、凍り付くような緊張感と選手たちの集中力で溢れていた。その場を去る方がよいのではないかと思うほどの張りつめた空気感だ。これはどっちに転ぶのだろうか…?そんな筆者心配をはねのけたのは、橋本選手だった。昨シーズンのベストペア賞を受賞した、佐藤選手とのカットマンコンビで第一マッチを制すると、第二マッチも続けて橋本選手が出場した。疲れはないのか?と思わず筆者は考えてしまうが、橋本選手にしては逆のようだ。「ダブルスの疲れはなくて。むしろ身体は動いていい状態だったのですが、1セット目取られて、どんな手を使おうか迷ってしまって…。そうしたら、あっという間に2セット取られて苦しい状況でした。でも、うまく切り替えられて、自分から攻めて向かっていく気持ちになれました!何より応援が力になり、最後まで諦めないと思えました」と橋本選手。0-2から逆転勝利を収めるのだが、最終ゲーム9-9に追いついた瞬間、潮目が変わったように思えた。より一層大きな拍手が会場から沸き起こり、流れを一気に引き寄せ“勝利”への波に乗った。
“元日”にどの選手よりも気合の入った選手がいた。そう、キャプテンだ。昨シーズンの開幕戦は異様な程の緊張だったが、今日はリラックスし、気合いが入っていた。チームの勝利を左右する第4マッチ。ベテランのハンイン選手を寄せ付けずストレートで勝利した。「絶対に自分が(チームの勝利を)決めるという強い気持ちでいました。これだけ沢山の方に会場へ来てもらったからには、自分の気持ちが入ったプレーを観てもらって、またマレッツの試合を観に行きたいと思ってほしいんです」と芝田選手。実は、SNSで試合の告知し、来場を呼び掛けていたのだ。少しでも会場に足を運ぶ人を多くしたい、そんな想いさえも自らの勝利への肥やしに見事変えた。
新生マレッツ初陣を白星で飾った大嶋由美監督は「少しだけマレッツにツキがあったんだと思います」と謙虚な言葉を並べた。「周囲のチームも強いけれども、これからも目の前の戦いに1戦1戦むかっていくだけだと思います」と言葉を残した。新生マレッツの戦いはまだまだこれからだ。まずは1勝。勝星の積み重ねがまだ見ぬ世界へとマレッツをいざなう。
【次戦】
9/17(土)14:00~ vs.京都カグヤライズ @大田区総合体育館
Text by Naoco.M Photo by Yusuke Nakanishi
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