前日は悔しいストレート負けを喫したマレッツが日本生命レッドエルフとの大阪ダービーに臨みました。試合は全試合フルゲームの熱戦が続き、5番のビクトリーマッチ(1ゲーム制)までもつれましたが、李皓晴が見事にラストを締め、マレッツはTリーグ初勝利をあげました。マレッツベンチは一本得点するごとに立って声援を送り、またインタビューで松平選手が語ったように皆様の応援が力となりました。ありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いします。
マレッツは昨日とペアを変えてダブルスに臨んだ。初勝利のためにこのダブルスは落とせない。1ゲーム目は序盤こそリードを奪うが、レッドエルフの強豪ペアにじりじりと追いつかれ、8-10とゲームポイントを握られる。ここから馮・田代が踏ん張り4本連取。1ゲーム目をもぎ取る。第2ゲームはリードされては追いつく展開となったが、最後に抜け出し10-8と先にマッチポイントを握る。ところがここから今度はレッドエルフに4本連取され10-12でこのゲームを落とす。6-6から始まる最終第3ゲームは9-10と相手に先にマッチポイントを握られ、一度は追いついたものの10-12で敗退。3ゲームともデュースの激戦となったが、大事なダブルスを落としてしまった。キャプテン田代が素晴らしい当たりを見せていただけに残念な結果となった。
松平は序盤から得意の王子サーブがよく効き、またレシーブとドライブ(トップスピンをかけたボール)に強い回転をかけ、実力者前田から幸先よく1ゲーム目を奪う。第2ゲームはもつれ5-5となったところで松平がサービス・フォルトを取られる(審判に違反サーブと判断され失点)。嫌な流れながらも松平は踏ん張り10-7と先にゲームポイントを握るが、前田が意地で追いつく。デュースとなったが最後は松平がサービスミスで第2ゲームを奪われた。第3ゲームは中盤まで一進一退の攻防だったが、松平は8-6で前田の連続攻撃を耐えしのぐファインプレーを見せ11-7で取る。第4ゲームはフォアストレートへのドライブなど前田の攻撃が冴え3-11で落とす。6-6から始まる最終ゲーム、松平は終始リードを奪い10-7とマッチポイントを握る。ここで前田が2本返し10-9まで迫られたが、最後まで強気な姿勢を崩さなかった松平が最後の1点を奪い勝利。マレッツ待望の1勝目にベンチに笑顔があふれ、応援団も大声援を送る。
尚、観客数は前日より少なかったものの、激戦の連続にこの辺りから会場の応援も熱を帯び始める。
第1ゲームは陳の調子が上がらず10-6からサービスエースで馮が取る。第2ゲームは陳が調子を上げ始め奪い返す。お互いサービス時の得点率が高い。第3ゲームは馮の攻撃がよく決まり5-1とリード。ここから陳が追い上げ、8-7となったところで馮タイムアウト。しかしながら流れが変わらず9-11と逆転で取られる。昨日と同じく馮はバック対バックの展開で得点が奪えない。第4ゲームはお互いのサービスに対応し始めるが、最後まで果敢に攻め続けた馮が最後は回り込みフォアドライブを決める。直前に陳のチキータレシーブでフォアを抜かれていたので勇気ある回り込みだった。第5ゲームは馮が2点連取から始まり陳はたまらずタイムアウト。次の一本、お互い切り合うような長いラリーとなったが、これを馮が取る。このラリーには敵味方関係なく会場中が万雷の拍手を送る。結局最後まで勇気を持ってフォアで攻めきった馮が最終ゲームも奪いマレッツは初勝利に王手となる。
世界のトップランカーである李皓晴からすれば森は格下であるが、森は素晴らしいプレーとすさまじい気迫を見せ、李を苦しめる。第1、2ゲームと森の巻き込みサービスと切れたストップレシーブに苦しめられ、競りながらも2ゲーム連取される。森のサービスは変化が分かりづらく、李はレシーブミスを連発し、返せても森が待っている状況となった。第3ゲームからは李が落ち着きを取り戻し、レシーブで無理をせずに11-8で取り返す。第4ゲームは10-8と先にゲームポイントを握ったものの3点奪い返され、逆に森のマッチポイントとなる。ここで三原監督がタイムアウトを取り、その後森のロングサーブをしっかり回転をかけてレシーブし、李が逆転。試合は4戦連続でフルゲームとなる。第5ゲームは森のサービスから始まったが、森が3球目を空振り。7-6となってすぐに森がタイムアウトを取る。ここからなんと森が圧巻の5連続ポイント。7-11で李は敗れ、遂に試合は第5試合(1ゲーム制のビクトリーマッチ)に突入した。
マレッツのラストは李皓晴。直前まで試合をしていて体は暖まっているものの、数分前に森に負けたばかりでメンタル面が心配された。しかしながらラストで李は本来の実力を見せる。李はチキータ、ストップと多彩なレシーブで陳を翻弄。サーブも上手く散らして冷静に点を重ねる。5-2でリードしたところで陳がタイムアウト。ここから6-4まで迫られ、李がタイムアウトを取る。森戦に続き嫌な流れだったが、ここから李が素晴らしい集中力を見せる。力強いフォアドライブ、丁寧なバックドライブ、正確なレシーブを次々に決め陳を圧倒。遂にマレッツが待望のTリーグ初勝利をあげた。
当社のウェブサイトはCookieを使用しております。
Cookieの設定は、いつでもご利用のブラウザの設定によりご変更いただけます。このサイトを利用することにより、当社のクッキーポリシーに同意したものとみなされます。