日本ペイントマレッツが木下アビエル神奈川に大逆転勝利を収め、遂に11連敗という長いトンネルを抜けた!!
マレッツにとっては初の横浜での試合となった会場は横浜スタジアムからほど近い横浜文化体育館。
3連休の中日かつ14:00から試合開始というこの日の試合には、子ども連れのファミリーが多く見られ、7割をホームのアビエルサポーターが占める中、熱きマレッツファミリーも駆けつけ、チームにとって過去最多2,317人の観客の目の前で劇的勝利の瞬間を迎えた。
マレッツはダブルスと最初のシングルスをストレートで落とし、あっという間に崖っぷちまで追い込まれた。
ハーフタイム明けのシングルスで李が勝利し、マレッツが流れを引き寄せる。試合はラストのヴィクトリーマッチまでもつれ込み、第2試合と同じく加藤がアビエルの石川選手と対戦。第2試合ではストレートで敗れた加藤選手が見事リベンジを果たして大逆転。
今季、唯一勝ち星を挙げられていなかったアビエルに対して初勝利をあげるとともに、ようやく連敗を止めることに成功した。
さらにこの日、マレッツの新戦力・蘭 曦(ランシ)もダブルスで登場。勝利は挙げられなかったものの、今後のチームへの貢献に期待がかかりる。
次戦は、明日2/11(月・祝)アウェイ・名古屋の武田テバオーシャンアリーナで行われるトップおとめピンポンズ名古屋戦。アウェイ連戦となりますが、引き続き熱いご声援をお願いいたします!!
選手入場
新戦力・蘭 曦は174cmの高身長。ラインナップしてみるとマレッツでは頭一つ抜けている。2,000人を超える大観衆の前で、実力を見せられるか!?
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マレッツ選手は全力で2階席に球を打つも、あと少し飛距離が足りず。野球と違い、卓球ではホームランを打てば失点であるが、卓球にもホームランバッターが必要な時代が来た。
マレッツは長崎選手のチキータを警戒してロングサービスから試合を開始するも、長崎選手に冷静に処理され、アビエルペアに0-5とスタートダッシュを決められる。このまま1ゲーム目を1-11で奪われる。
地元・神奈川県出身の長崎選手が素晴らしい攻撃を見せる一方、蘭はマレッツでの初試合ということもあり、緊張が見られる。
第2ゲームでは、アビエルペアがロングサーブから始めるが、蘭がレシーブエース。ここからマレッツペアは的確に攻撃を決め、5-0とリード。しかし、若いアビエルペアは全く動じない。6-5まで追い上げられたところで、マレッツたまらずタイムアウト。
悪い流れを切りたかったが、この後もマレッツペアにミスが出て8-11と第2ゲームも取られて敗戦。
ホームに背中を押され、波に乗ったアビエルペアを止められず。新戦力蘭に加えて、エースの馮を擁してもダブルスを取れないマレッツは厳しいスタートを切る。
立ち上がりから隙を見せない石川選手に、第1ゲームを4-11で取られる。
ゲーム間では馮も含めチーム全員で加藤にアドバイスし、チームで勝ちたい執念を見せる姿も。
第2ゲーム、加藤は石川選手のカウンター攻撃にも臆せず攻め続け、一進一退の攻防は6-6まで進む。だが、ここから4連続失点で突き離され、最後は7-11。
2ゲームを連取され後がなくなる。加藤得意のしゃがみこみサービスが石川選手の鋭いチキータで狙われ、鋭いバックハンドも石川選手の両ハンドでカウンターにされている。
第3ゲームも相手ペースは変わらず0-3とリードされ、加藤がタイムアウト。
しかし流れは変わらずに1-5まで引き離されると、ここから加藤がバックハンドで緩急をつける。またサービスも石川選手に先手を取られないものを選択。これが石川選手に効き始め、徐々に点差を詰め9-10まで追い上げる。ここで相手がタイムアウト。
次のレシーブで加藤が今日一番のミユータを決めて10-10とデュースに追いつく。しかし最後は石川選手に意地を見せられて11-13で敗戦。
結果としてはストレート負け。だが、終わってみればこの試合が、この試合の第3ゲームが、ヴィクトリーマッチの布石となる!!
ハーフタイム明けのこの試合もアビエルの勢いが止まらず、第1ゲーム3-8とリードを許す。
1月30日(水)vs日本生命レッドエルフ戦で、シングルスで勝利をあげた李だが、まだスランプから抜け出せない不安がよぎる中、ここからいきなり連続得点。効果的なサービスでエースを連発。一気に9-8と逆転し、このゲームを奪う。
第2ゲームは一進一退の展開。7-7からレシーブ時に2点取った李が抜け出し、このまま11-7でゲームを連取する。
第3ゲームは3-0と李のリードで始まり、浜本選手がタイムアウト。この後、相手に追いつかれて、2ゲーム目と同じく7-7となるが、ここで李がサーブエースを2本。最後10-8とリードで李が万全のタイムアウトを取り、最後は李のサーブを浜本選手が空振り。
李の見事なストレート勝ちで、マレッツに大きく流れを引き寄せた。
馮の相手は李と同じく香港出身の杜選手。昨年11月のオーストリアオープンで伊藤 美誠選手を破っている強豪選手だ。
第1ゲームは馮が4-8と離されるが、なんとここから7連続ポイント。李同様、第1ゲームをひっくり返す。
大舞台をいくつも経験しているベテラン・馮は点差が離れても冷静にプレー。切ったストップレシーブを効かせ、相手の回転のかかった球にもすぐに対応。バックハンドで左右に相手を振り回し、チキータを封じるロングサーブも効果的に決まる。
第2ゲームは第1ゲームの流れそのままに11-5で取る。フォアにバックに鋭い攻撃を決め、杜選手の攻撃にも両ハンドで鋭いカウンターを放つ。
第3ゲームは5-3とリードからレシーブエースを2本決められ5-5の同点に追い上げられる。ここから10-6と再度離すも、また10-9まで追いつかれ、馮がタイムアウト。
タイムアウトが明け、杜選手のショートサーブを馮がチキータでレシーブエース!! 見事11-9で勝利。
李、馮とストレート勝ちで繋ぎ、ヴィクトリーマッチまでもつれ込み、ラスト加藤に繋ぐ。
加藤の相手は、1時間ほど前にストレート負けを喫した石川選手。
しかし第3ゲームの流れは悪くなかった。李、馮の勝利もあり、マレッツに確実に流れが来ている。
1ゲームのみのヴィクトリーマッチは加藤のスマッシュによる先制点で始まる。第2試合の終盤同様、緩急をつけたバックハンドで石川選手のリズムにさせない。魂のフォアドライブも石川選手のバックブロックを弾き、4-1とリードして石川選手がタイムアウト。
タイムアウト後もバック対バックの長いラリーを制するなど、加藤は素晴らしいパフォーマンスを見せ7-3でリードする。ここで石川選手にサービスエースを奪われ、7-4となり加藤が早めにタイムアウト。
だが、タイムアウト後、またサービスエースを決められ7-5となる。嫌な場面でも加藤は冷静に強い回転をかけたバックハンドで得点し、8-5とリード。しかし次の加藤のロングサーブを石川選手に一発で決められ8-6。
じりじりと石川選手が迫る中、次の長いラリーを加藤が見事に制する。9-7でリードから最後は石川選手に攻撃ミスが出て11-7で勝利。加藤歓喜のガッツポーズ。マレッツは崖っぷちから逆転勝利を決め、11連敗という長いトンネルを抜けた。
三原監督が、厳しい試合だったが、力を尽くした選手たち、そしてコーチ・分析班の貢献を称えた。当日もコーチの分析により、戦術的にスムーズになり、監督をサポートして勝利に貢献した。
そして長い連敗については、アウェイのたくさんのファンのみなさんの前で連敗を止められたことを嬉しく思い、勝利を挙げられず苦しい時もマレッツを支え、声援を続けてくれた温かいマレッツファミリー全員とマレッツの逆転勝利に歓喜した。
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