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【マレッツコラム】3/9(日) vs.日本生命レッドエルフ『充実の2024-2025レギュラーシーズン最終戦―会場震わす逆転勝ちに垣間見た勝利へのひたむきさ』

コラム

3/9(日) 日本ペイントマレッツ 3-1 日本生命レッドエルフ
【第1マッチ(ダブルス)】青木 咲智・横井 咲桜 1-2 笹尾 明日香・麻生 麗名 (10-11/8-11)
【第2マッチ(シングルス)】 横井 咲桜 3-1 上澤 杏音 (11-8/8-11/11-6/11-4)
【第3マッチ(シングルス)】橋本 帆乃香 3-2 赤江 夏星 (5-11/10-11/11-6/11-10/13-11)
【第4マッチ(シングルス)】大藤 沙月 3-0 笹尾 明日香 (11-10/11-6/11-10)

3月の春風がまだ肌寒さを感じさせる中、日本ペイントマレッツは今シーズン最終戦を迎えた。前試合でチーム初のレギュラーシーズン優勝を決め、選手たちは1年間の努力と想いを胸に、ここ大阪の地で最終戦に挑む。
今シーズン、これまで積み重ねてきた勝ち星は20。開幕11連勝の勢いに乗り勝ち星を重ね、勝率は驚異の8割超え。Tリーグ7年目の歴史の中でも歴代2位となる戦績を叩き出している。この結果だけを見ると順風満帆なシーズンだったように思えるかもしれない。しかし、その裏側には選手たちが薄氷を踏むような緊迫した勝負の数々を制し、積み重ねてきた努力があったことを私たちは知っている。

シーズン優勝の余韻に浸っている場合ではない。私たちにはまだまだやり残したことがある。―第3マッチ、ゲームカウント0-2からの大逆転で勝利を掴んだ橋本選手のプレーは、そう言わんばかりの戦いだった。勝利後のインタビューで彼女はこう話す。「相手選手とは昨年のプレーオフで2-3で負けていたので、今日はリベンジしようと思って最初から向かっていく形で戦えたので最後まであきらめず試合ができたと思います。」そんな橋本選手の勝利にひたむきなプレーに、敵味方関係なく、見る者すべてが心を芯から震わされた。

ヒロインインタビューではこうも話してくれた。「初戦のダブルスは惜しくも負けてしまいましたが、2番の横井選手が勝ってくれたので、私が勝って4番の大藤選手にいい流れをつなげようと思って、最後まで集中力を切らさずに頑張りました。全員が頑張った結果のチームの勝利だと思います。」

団体戦で勝利を手繰り寄せるもの。それは、仲間に勝利というバトンを託したい、あるいは次に繋げたいという強い想いなのかもしれない。目の前の一つ一つの試合が、ただの個人戦ではなく、チーム全体の物語の一部として機能する。こうして選手たちは、互いに励まし合い、繋ぎ合いながら勝利への階段を一段一段上っていった結果、シーズン最終戦で21勝目を手繰り寄せることができた。

「チーム全員の勝利へのひたむきさ」が結実した結果こそが、今シーズンの輝かしい戦績に繋がったのかもしれない。
選手一人ひとりの熱意、そしてチーム全員の強い想いが昇華したこの最終戦は、ファンの心に深く刻まれる、灼熱の大阪ダービーとなった。

今シーズン、日本ペイントマレッツが掲げた目標は『頂』。その夢の実現まで残すはファイナルでのあと一戦。どんな時でも勝利にひたむきな彼女たちのプレーは、最後にどんな物語を紡ぎ、どんなチーム力を見せてくれるのか。その答えに胸を躍らせつつ、まずはここまでの1年間の戦いに心からの拍手を送りたい。
(Text by Shinya.K / Photo by T.LEAGUE/AFLO SPORT)

  • ☆皆で積み上げたシーズン21勝☆

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