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【マレッツコラム】11/30(土) vs.トップおとめピンポンズ名古屋『苦杯』

コラム

11/30(土) 日本ペイントマレッツ 2-3 トップおとめピンポンズ名古屋
【第1マッチ(ダブルス)】横井 咲桜・大藤 沙月 2-0 永尾 尭子・三村 優果(11-5/11-7)
【第2マッチ(シングルス)】橋本 帆乃香 1-3 南波 侑里香(10-11/6-11/11-4/6-11)
【第3マッチ(シングルス)】佐藤 瞳 0-3 安藤 みなみ(7-11/10-11/9-11)
【第4マッチ(シングルス)】大藤 沙月 3-1 木村 香純(11-9/5-11/11-6/11-4)
【ビクトリーマッチ】橋本 帆乃香 0-1 南波 侑里香(13-15)

こんなことが起こりうるのだろうか―― Tリーグ19-20シーズン途中からチームとともに居るが、第1マッチから第4マッチまで全く同じ対戦相手になった記憶がなかった。2週間前の対戦では3-1でマレッツが勝利しているが、勝負はやってみなければわからない。再び勝利を掴めるのか力量が試されたが――  会場全体がその一球一球に息を吞む展開となったビクトリーマッチ。一進一退の攻防はまさに両者の意地・プライドがぶつかり合う戦いになった。最後は、南波選手のその熱い想いが、その魂がボールに乗り移り、トップ名古屋に勝利の女神は微笑んだ。「ビクトリーマッチは運が無かった、それだけでしたね。ホームで、何がなんでも今日は勝つという南波選手の想いがネットとエッジになって現れたんだと思います」と苦笑の大嶋監督。切り替えるしかない、そんな言葉にも思えた。

前回の対戦、そして今日の対戦でも南波選手に敗れた橋本選手にあえて話を聞いてみた。「同じ対戦相手と聞いたときは、よし!リベンジしよう!という気持ちでした。色々良いイメージを持って試合に入ったのですが、なかなか自分の展開にさせてもらえなくてどう一本を取るのか、試合を組み立てるのか全然定まらない中で試合をしていたので、スッキリとした表情でプレーができていなかったかもしれません。ビクトリーマッチは、もう一回チャンスを貰えた!絶対なんとしてでもやり切ろう!という気持ちだったんですけどね。良い時もあれば悪い時もあり、勝つ時もあれば負ける時もあります。先週WTT福岡でダブルス優勝はしましたが、所詮ダブルス。私だけの力ではありません。今日の第2マッチ、ビクトリーマッチでは自分自身の力が試される場でしたが、そこで勝ち切れなかった私の実力不足だったということを思い知らせてくれる時だったんだと受け止めています」最後にこんなときの橋本選手なりの切り替え方を尋ねてみた。「ずーっと勝ち続けられたら嬉しいですけど、そんな簡単なことではありません。負けるからこそ更に燃えて頑張れることもあるので、私は負けた時は次の試合の勝つ燃料にしています!あとは反省しつつも、食べて、寝て、好きなことに触れて、一回卓球から離れる時間も作るようにしています!」明るい返答を耳にし、次の試合が楽しみで仕方なくなったのは筆者だけではないだろう。

橋本選手とは対照にダブルス、シングルスで2勝を挙げた大藤選手はこう話した。「同じオーダーでしたが、シングルスは前回少し苦戦したので今回は圧倒しようという気持ちで試合前はいましたね。やってくることは大体分かっていたので、後は自分が思い切っていくだけだと思って試合に入りました!相手の流れになりそうで乗ってきていたので、ここは自分が踏ん張る場面だと思って、1本ずつ点数をとりにいくことを意識しました。その中で色んなパターンが思いついてきて余裕が生まれました」昨シーズンまでは相手に行った流れを止められない場面を見てきたが、そこで踏ん張って流れを再び引き寄せ圧倒する姿があった。何とも頼もしい。そんな大藤選手に体調を維持する秘訣も聞いてみた。「最近はすごく体に気を遣っていて、私自身が冷え性なのでお風呂に入ることや暖かい靴下を履いて体温を上げることを最近の目標にしています!あとは、海外に行くと食事の面であまり満足できないことが多いので、日本に帰ってきた時は美味しいご飯を食べて幸せをより深く感じるようにしています(笑) 小さな幸せを感じることで、試合での移動もたくさんあって大変ですが、良い気持ちで練習や試合に臨めています」小さな幸せ―― 大藤選手の言葉を聞いて、何故か反省する気持ちになったのは言うまでもない。

マレッツの勝ち頭は様々な意味で対照的だった。今回は苦杯を嘗めることになった橋本選手。この経験を次に繋げ、勝利を積み上げねば“頂”には届かない。さあ、ここが踏ん張りどころだ。2024年としては残り1試合。何とか連敗を止め、また新たな気持ちで2025年に挑み“頂”を掴みたい。

Text by Naoco.M / Photo by T.LEAGUE/AFLO SPORT

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