日本ペイントマレッツ 1-3 日本生命レッドエルフ
【第1マッチ】橋本 帆乃香・佐藤 瞳0-2笹尾 明日香・早田 ひな(3-11/8-11)
【第2マッチ】大藤 沙月 1-3 ソン メイヨウ(10-11/7-11/11-9/7-11)
【第3マッチ】横井 咲桜 1-3 笹尾 明日香(11-5/8-11/8-11/3-11)
【第4マッチ】橋本 帆乃香 3-0 ソン イジェン(11-5/11-7/11-5)
2023-2024シーズン、大阪ダービー最終戦。昨日の勢いのまま、勝ってほしかったがそう簡単には勝たせてくれなかった。唯一、1点を勝ち取ったのが橋本選手である。どんなに前後、左右に揺さぶられても諦めず、拾い続け、不安定な体勢からも見事な攻撃を仕掛け、スーパープレーの連続に会場がどよめく瞬間が何度もあった。
最近、橋本選手のプレーに磨きがかかったなと思っていたが、何か理由があるのではと思い、大嶋監督と安藤トレーナー、そして橋本選手本人にそれぞれ話を聞いた。大嶋監督は二つ要因があるのではと言う。
一つ目はフィジカル面を強化したことである。日々のトレーニングは安藤トレーナーが見ている。少し前まで橋本選手は関節がかなり柔らかく、負荷の強いトレーニングは怪我しやすいため自重トレーニング(※)を主としていたそうだ。最近になり、筋肉がついて丈夫な身体になってきた為、TRXという「サスペンショントレーニング」を取り入れ始めた。TRXとは、宙に浮き、自分の体重に逆らって全身を鍛えるものである。初めは補助がないと腰を痛めてしまうほどきつい。そんなハードなトレーニングを初めてから、動きにキレが出てきて良くなってきたと大嶋監督と安藤トレーナーは口を揃えて言った。
二つ目は、複数のコーチや色々な戦型の練習相手を呼び、様々なボールを取ることにより柔軟に対応できるようになったのではないかと大嶋監督は分析していると言う。複数のコーチにアドバイスをもらうということは、色々なことを言われて混乱し、まとまらなくなってしまうのでは?と筆者は疑問に思い、橋本選手本人に聞いてみると「最初はたくさん意見を聞きすぎてまとまらなく、苦しい時期があったんですけど毎日諦めずに工夫していくと自然に考えがまとまってきました。自分だけではわからない事が多いので、疑問に思ったことは積極的に聞き、取り入れるようにしています」と教えてくれた。できないことがあっても諦めないで足を止めず、とりあえずやってみる!というところが彼女の強い理由ではないだろうか。
橋本選手自身に、今までより変わったところを聞くと、「がむしゃらに動いて1本でも多くボールを返そう、今の相手にはどんな戦い方をしたら点が取れるかなと冷静に判断し試合ができるようになりました」と勝敗にこだわりすぎず、目の前の対戦相手としっかり向き合えるようになったそうだ。試合結果やチームの勝敗を気にして委縮してしまうのはよくあることだが、そうすると身体が硬くなり、思ったようなプレーができない。その課題をクリアしたことはすごく大きな収穫だと思う。
なかなか勝てず、伸び悩んでいた時期を乗り越えたからこそ、今の橋本選手のプレーがある。1本1本が内容の濃い面白いラリーで、観客を魅了する。マレッツのエンターテイナーと言っても過言ではない。プレーオフ進出に向けてまだまだ突っ走ってくれることに期待したい。
※自重トレーニング:自分の体重を負荷にして行う筋肉トレーニング
(Text by Yu Uchinami Photo by Yusuke Nakanishi)
☆Today's ONE Shot☆photo by Yusuke Nakanishi
ホームゲームを盛り上げてくれるMCAmiさんによる応援練習中の一コマ。ゲーム前に会場を温めてくれる時間はまさにホームアドバンテージ。マレッツの応援は一番と言っていただくことが多いがそんな瞬間が写真に残れば嬉しい。
【次戦】2/11(土)14:00-vs.トップおとめピンポンズ名古屋@パロマ瑞穂アリーナ
https://tleague.jp/schedule/detail.php?id=724
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