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【マレッツコラム】11/17(金) vs.京都カグヤライズ

試合

成“超”の5勝目

日本ペイントマレッツ 3-1 京都カグヤライズ
【第1マッチ】芝田 沙季・大藤 沙月 1-2 成本 綾海・工藤 夢(6-11/11-7/11-13)
【第2マッチ】橋本 帆乃香 3-0 松島 美空 (11-5/11-2/11-5)
【第3マッチ】佐藤 瞳 3-1 アドリーナ・ディアス(9-11/11-5/11-10/11-5)
【第4マッチ】大藤 沙月 3-0 成本 綾海(11-5/11-7/11-3)

池田市五月山体育館でのホームゲームでの2連勝から数日が経った。最近のチームの雰囲気を大嶋監督に聞いてみた。いつもは「相手が向かってくるから警戒をしないと…」と不安そうな一面をのぞかせることがあるが、今回は自信に満ち溢れていた。「前回のホームゲームでの勝利が自信になって、皆が前向きに練習しています。若い大藤と横井は自信がつき、橋本・佐藤・芝田は責任感がさらに強くなったように思えますね」と話してくれた。監督の言う通り、練習中の選手たちは自信に満ち溢れた表情で練習に励んでいた。
注目したのは佐藤選手が出場する第3マッチだ。対戦相手のディアス選手は、世界ランキング11位と世界で活躍している選手である。一方、佐藤選手は同229位と差がある。卓球の面白さは必ず世界ランキングが上位の選手が勝利するとは限らないところである。それに加えて今回の試合が初対戦と聞いていた為、筆者はディアス選手がどのようにカットマンと戦うか全く想像がつかなかった。

1-1で回ってきた第3マッチ。1セット目ではディアス選手のボールに佐藤選手が合っていない印象を受けた。「最初は打ってくるコースとタイミングに合わせすぎて苦戦したんですけど、自分のリズムで戦えるように工夫しました」と佐藤選手。あえて誘い球で打たせたり、カットの高さ・速さ等のタイミングをずらしたり、サーブのタイミングを変えたり…とリズムを狂わせていくうちに相手に焦りがでて、次第に打ち急ぎはじめたように見えた。佐藤選手は1セット目を先取されても冷静に判断し、自分のプレーを取り戻していた。相手はスマッシュを叩き込むように打ち込み、佐藤選手を後ろに下げさせては前に短いボールで前後に揺さぶる。それに食らいつき、ボールを拾いまくる佐藤選手のスーパープレーに思わず仕事中のカメラを押し忘れるほどだった。

カットのタイミングを変え、チャンスを作り、攻撃する場面も多く見受けられた。カットマンはどちらかというと守って粘って変化をつけて点数を取るイメージだが、世界で活躍する為には守りだけでは勝てない。だからこそカットから攻撃で仕掛ける練習を多く取り入れているのではないだろうか。今回の佐藤選手は攻撃力がアップしたように見えた。
世界ランキング上位の選手に見事勝利し、佐藤選手も大喜びかと思いきや、ベンチに戻ってきた時にはあまり納得していない表情だった。まだまだ上を目指しているからこそ、課題が山ほどあるのだろう。
次戦に向けて「今日は勝てましたが課題が多く残る試合でした。ただ内容に関わらず、勝ち切ることで見えてくることもたくさんあるので、勝つということにこだわりながらどんな状態、状況でも勝てるように日々イメージしながら練習します!」と今日の勝ちに対してはプラスに捉えながら、多くの課題と向き合っていた。世界で活躍する選手から勝ち星をあげたことは本当にすごいことだから、これからの試合に向けて自信となるのではないか。
次は福岡でのアウェイ試合になる。心強い応援のあるホームとは違うが、マレッツのこの勢いだと心配する必要もなさそうだ。2023年も残り3試合。連勝で一年を締めくくってくれるだろう。
(Text by Yu Uchinami Photo by T.LEAGUE/AFLO SPORT)

【次戦】12/23(土)12:00-vs.九州アスティーダ @福岡市民体育館

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