【 第1マッチ(ダブルス) 】フォン ティエンウェイ・大藤 沙月2-1 安藤 みなみ・鈴木 李茄(7-11/11-8/11-9)
【第2マッチ(シングルス)】小塩 遥菜 3-1 岡田 琴菜(9-11/11-10/11-7/11-8)
【第3マッチ(シングルス)】大藤 沙月3-2 安藤 みなみ(11-5/1-11/11-8/9-11/13-11)
【第4マッチ(シングルス)】芝田 沙季 3-0 大川 真実(11-8/11-7/11-4)
「あれ・・・何で涙出てるんやろ?」第3マッチ、大藤選手が競り勝った試合後、ハイタッチを交わす際に涙をこぼす選手がいた。南波侑里香選手だ。レギュラーシーズン中に、こんなシーンと出会えるとは夢にも思わなかった。ベンチを温める選手が流す嬉し涙はチームが一つになっている証に思え、こちらまで目頭が熱くなった。
「自分が試合をしてるような感覚やったんです。本当は自分も試合に出たくて悔しいって思ってたんですけど、その悔しさをはるかに通り越してしまって…気持ちが入ってめっちゃ感動してたんですよね。大藤選手が安藤選手に一度も勝ったことがないのも知ってました。いつもいいところまでいくみたいで、マッチポイントまでいってても逆転されて負けるっていうのを知ってたから余計に…だったかもしれないです。普通ならまたこのパターンかってよぎるところを超えて、今回はマッチポイントを先に取られてからの逆転勝ちだったんで、ほんまに凄いですよね」と南波選手は涙の理由について語った。
もう一つこんなシーンもあった。小塩選手が勝った後、フォン選手が何とも言えない優しい笑顔で芝田選手の肩をポンポンとたたいて言葉をかけた。プレッシャーのかかる場面だとわかっていてフォン選手は芝田選手に声をかけたのだろう。何度も自分が経験してきたからこそできうる、フォン選手にしかできないことである。三原監督も常々「メダリストであるフォン選手の行動や1言は、他の選手によい影響を与えているし、マレッツの象徴と言えると思います」と口にする。チームの勝利を一番に考えるキャプテンの存在は、まさにマレッツの大黒柱だ。
神戸での3連戦はこれで1勝1敗となった。「昨日の負けでスイッチが入って、また開幕のときのようになっている気がしています。ちょっと緩んでいたのが締まった感じです」と南波選手。敗戦を“よい負け”にできるのは自分自身だけだ。過去を超え、試練を超えていける強さは、真の強さになりうる―― 明日の大阪ダービーはこのままの勢いで臨んでいく。
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