【第1マッチ(ダブルス)】
フォン ティエンウェイ・シャン シャオナ 2-0 橋本 帆乃香・塩見 真希(11-5/11-10)
【第2マッチ(シングルス)】
大藤 沙月 3-1 横井 咲桜(9-11/11-6/11-9/11-9)
【第3マッチ(シングルス)】
シャン シャオナ 1-3 出澤 杏佳(2-11/10-11/11-10/11-6)
【第4マッチ(シングルス)】
南波 侑里香 3-2 橋本 帆乃香(11-10/10-11/5-11/11-5/11-8)
南波選手の声が高らかと会場に響いた――マレッツ勝利の瞬間だ。第4マッチは、まさに死闘だった。「生きるか死ぬか…そんな感じだった」と涙が溢れる南波選手。嬉しさと安堵と…色々な感情が湧いてきたのだろう。フォン選手は一言「カンドウ」と言葉を残した。
「同じ相手に2回も負けられへん」オーダーを告げられた瞬間“今日は絶対に勝つ”と決めていた。橋本選手との試合はまさに一進一退の戦いで、どちらに勝利が転がってもおかしくない状況だった。そんな時、精神的な支えになったのはチームメイトの言葉だった。「足動かして!肩の力抜いて!」今日はリザーブだった加藤選手が何度も何度も声をかけた。「一人だったら、やっちゃった…と切り替えられないけど、監督・コーチ、そして仲間の声で冷静になれて大丈夫、できると冷静に何度もなれた」とベンチが背中を押していたことを南波選手は振り返った。まさにチーム戦ならではの光景だ。「ベンチが南波選手を勝たせたと言っても過言ではない。自分が勝たないと、とプレッシャーがかかるマッチで相当緊張していたと思う。試合を通じて強くなったんじゃないなかな」と三原監督も激闘の一戦を振り返った。
無論、南波選手が勝利を決めたのだが、第1マッチのフォン選手・シャン選手がハイレベルな戦いを制したこと、第2マッチの大藤選手は横井選手との四天王寺高校対決に再び勝ったことが前提にあった。一番悔しさが残ったのはシャン選手だ。今日の出澤選手は一枚上だったとはいえ、自分が勝ってチームに勝利をもたらすことを思い描いていたのだろう。ベンチで目を真っ赤にし、こみ上げる悔しさとも戦いながら南波選手に声援を送っていた。そのシャン選手が笑顔を見せ、涙をこらえる南波選手をベンチで迎えた姿は、マレッツが一つになっている証に感じた。
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