前日は日本ペイントマレッツに敗戦した京都カグヤライズ。2日続けて貝塚市コスモスシアターでの開催だ。首位を走る木下アビエル神奈川に対して12月25日に続けて勝利を目指す。
第1ゲーム、ラブオールから長崎のチキータが炸裂するも、今日もウェイ・マーペアはよく足が動き、よくコミュニケーションを取る。5-3とリードしたが、またしても長崎のチキータからペースを握られ、最後も長崎のチキータでレシーブエースを奪われ7-11で第1ゲームを落とす。長崎のチキータはスピード違反です。
第2ゲーム、ラブオールから木原のサーブに対し、ウェイの押し出すようなフォアフリックでノータッチから始まる。この後2-3となり、長崎のサービスをマーがストップに行くもネットに落としたところでカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、木原の見事な逆チキータでレシーブエースを食らう。しかし、カグヤライズはここからウェイのラブオールの時と同じ押し出すようなフォアフリックで再度ノータッチを奪うなど、3連続ポイントで5オール。1本マーのフォアフリックにミスが出るが、カグヤライズペアが4連続ポイントで9-6。このまま11-8で第2ゲームを取る。
6オールから始まる第3ゲーム、ウェイのサーブに対し、木原がバックでストップの形からフリックでレシーブエース。次を逆チキータでレシーブエース。更に長崎の3球目ドライブが決まり、一気に6-9とされると、1点返すものの7-11で第3ゲームを落とし1-2で敗戦となった。
残念な結果ではあるが、日本代表コンビにここまで戦ったウェイ・マーペアに拍手を送りたい。やはり年明けからどんどんペアリングが良くなっている。
第1ゲーム、ダブルスから続けて試合に出ている木原にスタートダッシュを決められ0-4とリードされるが、ユエンもスピードドライブを両サイドに決めて4連続得点ですぐさま追いつく。木原の攻撃にもミスが出て9-6とリードするも、ここから木原の攻撃ミスが減り9オールに。ここでユエンは下回転ロングサーブをバックミドルに出し、フォアサイドを狙った木原のバックハンドがネットにかかりゲームポイント。10-9から順横下回転のロングサーブをバックに出し、木原に持ち上げさせ、中陣から回転の強いドライブで木原のミスを誘い得点。11-9で第1ゲームを取った。
第2ゲーム、木原の攻撃ボールのスピードが上がる。2-3から5連続得点で2-8とされると、そのまま4-10とゲームポイントを握られるが、ここから木原にミスが続き、7-10まで追いついたところで、アビエルがタイムアウト。タイムアウト明け、ユエンがバックサーブを長く出すが、まさかのオーバーミスで7-11で第2ゲームを落とす。ユエンはサーブミスしてもノーリアクションで表情を変えずにベンチに戻る。ちょっと、かっこいい。
第3ゲーム、木原のバックハンドが火を噴く。木原の3球目バックハンドが2連続で決まり、嫌なゲームの始まりだ。ユエンは冷静で4オールに追いつくものの、やはり木原の打球点の早いバックハンドに押されてしまう。更には木原のバックブロックの変化についていけず、攻撃にミスも出て8-11で第3ゲームを落とす。
第4ゲームも木原ペースが変わらない。2-4とリードされたところでカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、木原の巻き込みショートサーブにユエンのフリックが甘く入ってしまい、木原にフォアドライブでノータッチを食らってしまう。リードした木原はサーブにレシーブにより積極的に仕掛けてきて、止められない状況に。あっという間に3-10でマッチポイントを奪われると、最後はユエンのミドルへのショートサーブを木原が鮮やかなフォアフリックでユエンのフォアサイドを抜き3-11。非常に速い展開の試合は木原に軍配が上がった。
第1ゲーム、ウェイは回転のかかった浅いバックドライブで何度か点を取るも、それ以外は平野のミスだけで点を取る苦しい形。9-10まで平野に迫ったが、最後は平野の高速バックドライブがウェイのバックサイドをノータッチで抜け9-11で第1ゲームを落とす。
第2ゲーム、平野が強力な両ハンドドライブを左右に打ち分けてくる。好ラリーが展開されるも、最後に決めるのは平野。0-5とリードされたところでカグヤライズがタイムアウト。しかし、タイムアウト後も平野の勢いは止められず、5-11で第2ゲームも失った。
第3ゲーム、ウェイはミドルからフォアサーブを出すなど局面を打開しようと試みるも上手く行かない。このゲームも5-11で失いストレート負けとなり、この時点でカグヤライズの敗戦も決定した。
0-4の完封負けを阻止すべく、成本が登場。相手は張本だ。張本は中学生とはいえ、その球威はTリーガーの中でもトップクラスだ。成本は社会人の、そしてカグヤライズの意地を見せたい。
第1ゲーム、成本は張本に打たれても落ち着いてブロックし、またサービスもよく効き何本もエースを奪う。張本にエンジンがかかる前に、3-11で第1ゲームを奪う。
第2ゲーム、徐々に張本の調子が上がってくる。成本もしゃがみ込みサーブを使うなど、張本のリズムを狂わそうとするが、7-10とゲームポイントを握られる。ここから巻き込みサービスでのエースと逆チキータレシーブでのエースを決め9-10としたところでアビエルがタイムアウト。タイムアウト明け、張本は順横回転のサーブを成本のフォア前に出し、成本のツッツキが浮いたものの深く入る。これに対し、張本は足を上手く調整してバックドライブをしっかり決め、9-11で第2ゲームを落とす。
第3ゲーム、成本は序盤から足を動かしてフォアハンドで攻めていく。張本も不意を突かれて焦ったか攻撃ミスが増える。成本は一本サービスミスがあったものの、6-1とスタートダッシュを決める。この後、2点差まで迫られるも、王子サーブと堅いブロックで11-7で逃げ切った。
第4ゲーム、張本の強力なフォアドライブを成本が素早い反応でブロックし、何度も素晴らしいラリーが続く。7-6でリードした場面で、成本のサーブが台から出たのを張本が回転の強いフォアドライブを放ち、成本のバックブロックにミスが出て7オール。ここから互いのサーブで2点ずつ取り合い、9オール。ここで張本のサーブはフォア前への順横回転。第2ゲームの最後のポイントと同じサーブか。成本はバックで処理するも返球が浮き、張本がバックドライブ一閃、ゲームポイントを握る。9-10で張本は成本に先にドライブでかけさせて一本ブロックした後にバックドライブとフォアドライブでしっかり回転をかけてストレートに打ち得点し9-11。パワーに頼らない見事な攻めだった。成本にとっては嫌な終わり方で第4ゲームを落とした。
6オールから始まる第5ゲーム、成本が張本のフォアドライブをカウンター気味に返して先制点を奪うも、すぐに張本に3球目回り込みドライブを決められ7オール。成本はここで王子サーブを出し、1本目は3球目攻撃を決めて得点するも、2本目はフォア前に短く出したのを張本にフリックでレシーブエースを決められる。8オールから張本のツッツキに対して成本のバックハンドにミスが出て、カグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、張本の3球目ドライブが運悪くエッジで入り8-10。成本は王子サーブでエースを奪い、9-10。最後も王子サーブをフォアサイドを切る形で出し、張本が先にドライブをかけラリー戦になるが、第4ゲームの最後と同じく、落ち着いて打ち分けた張本が得点。9-11で第5ゲームも失い、チームとして0-4の完封負けとなった。
やはり首位をひた走るアビエルは強かった。0-4の完封勝利を献上したのは9月24日以来。この時も相手はアビエルだった。当時は開幕から連敗が続き、トンネルから抜け出せずにいた苦しい時期だったが、久しぶりの完敗は悔しい。残り3試合となったが、一つでも多く白星を獲得したい。頑張れ、カグヤライズ!!
今は昔、日出ずる国にシロートアカデミーの翁といふ者ありけり。スウェーデンのワルドナーやパーソンといふ卓球のスーパースターに憧れけり。憧れが憧れのまま終わりけり。いとあはれ。京都の池袋社長にいざなわれ、球を打たずにキーボードを打ち始めけり。白星となるや、黒星となるや、カグヤライズの星取物語、始まり始まり。
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