京都でのホームゲームを終えて、中一日で福岡の北九州で試合となった京都カグヤライズ。今日の相手は絶対王者の日本生命レッドエルフだ。12月はここまで3勝3敗のカグヤライズ。今年最後の試合に勝利して12月を勝ち越しで終えたい。
ドゥ・シャンペアは3連勝のあと、一昨日のダブルヘッダーで2連敗を喫してしまった。チームの好調を牽引してきたペアだが、今日こそは勝ち星を掴みたい。
第1ゲーム、レッドエルフペアは大きな声を出して気合満点だが、カグヤライズペアは冷静に対処。レッドエルフはレシーブからフォアサイドを厳しくつく作戦だが、カグヤライズは打球点を遅らせながらも対応する。中盤から徐々に点を離し、11-7で第1ゲームを取る。
第2ゲーム、意表を突く笹尾のロングサーブでエースを奪われるなど序盤は2-4とリードを許すが、6-5と逆転するとレッドエルフがタイムアウト。タイムアウト明け、レッドエルフペアがフォアを連続で攻めてきて同点とされると、笹尾がまたしてもロングサーブでエースを奪う。一気に4連続ポイントを食らい6-9とされ、このまま7-11で第2ゲームを失う。
6オールから始まるファイナルゲーム、レッドエルフは変わらずフォアをついてくる。カグヤライズも必死に動き対応するが、レッドエルフペアがミスなく連続攻撃を決めてくる。6-8となりカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、シャンのバックプッシュで1点返すも、レッドエルフは最後まで攻め手を緩めず3連続失点で7-11でこのゲームを失い、ダブルスを落とした。ドゥ・シャンペアは、まさかの3連敗となった。
ユエンvs早田と言えば、Tリーグ開幕シーズンの両国国技館で行われたファイナルである。あの時は第3マッチとファイナルマッチで早田がユエンに対して2勝をあげた。あれから4年近く経ち、早田は更に実力を上げ、伊藤美誠とともに日本のエースとして活躍している。ユエンにとっては厳しい戦いが予想される。
第1ゲーム、前半ユエンはフォアサイドからの巻き込みサーブを使う。お互い様子を見るような戦いぶりの中、早田のミスが続き7-5とリードしたところで、ユエンがバックサイドから順横回転のサーブを出し、早田に的を絞らせない。早田の攻撃ミスが続き、11-7でユエンが第1ゲームを取る。
第2ゲーム、早田がギアを上げ攻撃を強めていく。ユエンの攻撃もカウンターされるなど、
1-8と一方的な展開になる。ここからユエンの4連続ポイントもあり追い上げを見せるが、8-11で第2ゲームを失う。
第3ゲーム、1-2の場面でユエンが早田のミドルへのフォアドライブをカウンターで打ち抜くと、ここから6-3とリードを広げる。しかし9-7から早田の両ハンドの連続攻撃と、広角に打ち分けるバックハンドのカウンターで9オールに追いつかれる。厳しい流れの中、ユエンは早田のショートサーブに対し、ミドルに厳しいバックフリックからのフォアドライブで10-9。次を早田のバックドライブに対して、フォアドライブのカウンターで11-9。見事、早田の追い上げを振り切る。
第4ゲーム、ユエンはミドルからバックサーブを使う。早田の厳しい攻めもユエンが紙一重のところでどうにか返す。一進一退の展開続く中、ユエンは中盤にバックサイドからの順横回転サーブを使う。7オールからサービスエースと、連続バックドライブでの得点で9-7とリードすると、レッドエルフがタイムアウト。タイムアウト明け、早田のサーブから2点返され9オール。次のロングラリーをユエンが中陣からボディワークで早田の攻撃をギリギリで返し、早田のミスを誘い10-9のマッチポイント。次を早田がまたしてもバックハンドでユエンのフォア、バックと広角にカウンターを決め、ユエンが追い付けず10オール。次の一本、早田の順横回転サーブをユエンが回転に合わせて早田のバックにフリック。これを早田が回り込んで狙いに行くが、角打ちとなったか大きくオーバーミス。11-10で第4ゲームを取り、見事ユエンが早田をくだした。ユエンは2日前の東京五輪代表の平野美宇戦に続いて、世界選手権代表の早田に勝ち、改めてその実力を示した。
第1ゲーム、赤江のサーブから始まり、ラブオールからお互い自分のサーブ時に2点取る展開。しかし4-6で成本のしゃがみ込みサーブに対する赤江のチキータを成本が空振り。5-7と差がつくが、5-8で成本のバックハンドが赤江のフォアサイドを抜き、6-8。次の成本のサーブから2本をとり、再び8オールの同点にする。9オールの場面で成本が王子サーブを赤江のミドルに速く出し、赤江が打ちミス。10-9として、次の王子サーブはフォア前へ。赤江のバックツッツキが浮いたのを意表を突くループドライブを赤江のフォアに打ち、赤江のカウンターミスを誘い、第1ゲームを取る。
第2ゲーム、赤江の必死の連続ドライブを成本がブロックとカウンターで返す見応えのあるラリーが続く。9オールから成本のバックストレートの攻撃を赤江がどうにかバックで返してチャンスボールが来るも、成本がスマッシュをミスして9-10。次は、赤江の3球目のミドルへのフォアドライブを成本がブロックミスして9-11。惜しくも第2ゲームを取られる。
第3ゲーム、成本がバックハンドで赤江のフォアを厳しくつき、5-3とリードして成本ペースになると思いきや、赤江が必死に食らいつき5連続ポイントで5-8と逆転される。成本は気持ちを切らさずに赤江の強打を返し続け、お返しの4連続ポイントで9-8。ここで一本返され、9オールとなったところでカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、成本はフォア前にシンプルなナックルサーブ。これに対し、赤江のレシーブが中途半端になり、成本がミドルへドライブを決める。10-9で次も成本はフォア前にサーブを出し、赤江のストップがバックに来たのをバックフリックでフォアサイドを抜き、11-9で第3ゲームを取る。タイムアウトが上手くはまった!!
第4ゲーム、後のない赤江の攻撃が次々と決まり、一方的な展開となり5-11で落とす。
6オールから始まるファイナルゲーム、赤江がバックサイドにロングサーブを出したのを成本が回り込んでフォアサイドにドライブ。赤江が返したのをもう一本バックでフォアに厳しくつき、赤江がフォアハンドをミスして得点。レッドエルフがすぐにタイムアウトを取る。
タイムアウト明け、成本がバックハンドで赤江のバック、フォアと突き、赤江を崩したところで回り込みフォアドライブを決めて8-6。この後一点赤江に返されるも、成本が赤江の攻撃をはね返し続け11-7で勝利。勝負強い成本が見事なゲームオールでの勝利。ベンチに戻り松島と可愛いハイタッチを決めた!!
第1ゲーム、森のスピードボールが次々決まり1-4とリードされるも、ドゥはいつも通り回転の強い球を打ち続け、森にミスが出始め5-4と逆転。ここから8オールまでもつれるが、ドゥが2本レシーブエースで10-8と抜け出し、一本サービスミスの後、ドゥの3球目ドライブを森がカウンターミスで11-9で第1ゲームを取る。
第2ゲーム、森が徐々にドゥのYGサーブに慣れてくるのに対し、ドゥも森のバックにスピードロングサーブを2本連続で出すなど相手を崩そうとする。第1ゲーム同様接戦となり、9オールから森がドゥのバックに意表を突くロングサーブでエースを奪う。9-10では森はフォア前へサーブを出し、ドゥが森のバックに押し込んでレシーブしてきたのをバックドライブで先手を取り、最後はフォアドライブでドゥのミドルに決め、9-11で第2ゲームを取られる。ドゥには張コーチとウェイがアドバイスを送る。
第3ゲーム、ドゥがレシーブから緩急をつけて森のミスを誘い6-3とリードするも、攻撃にミスが出て6-7と逆転されるとカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、ラッキーなネットインで7オール。ここからドゥはYGサーブをフォア前に2本出し、森の浮いたストップに対する強フリックとサービスエースで9-7。この後10-8となり、またしてもフォア前へのYGサーブを出し、森がバックでフリックに行ったが、ネットミス。第3ゲームを11-8で取った。
第4ゲーム、ドゥはYGサーブをフォア前に出し続け、優位に立つ。しかし森も自身のサーブ時に得点して4オール。ここでドゥが森のミドルにスピードロングサーブ。森がバックへ繋いできたのをフォアサイドへ流すようにバックハンドを決め、ノータッチで5-4。次をバックサイドを切るショートサーブ。これを森がチキータで短く入れたが、ドゥが勇気をもって踏み込みストレートにノータッチでフォアドライブをねじ込む。6-4と離したところでレッドエルフがタイムアウト。タイムアウト明け、森のサーブからドゥが2得点して8-4。ここでドゥが伸びるYGサーブをミドルに出し、森がラケットの角に当てオーバーミス。次はドゥがフォア前にYGサーブを出し、森がフリックをオーバーミスして2連続サービスエース。この後、森に2点返されるも、最後は森のレシーブバックドライブをストレートに対し、カウンター気味のブロックを決め11-6で第4ゲームを取り、見事チームの勝利を決めた。ドゥの質の高いYGサーブが光った。
ダブルスで敗れながらも、見事シングルス3連勝で絶対王者レッドエルフに初勝利!!そして、この時点で九州アスティーダを抜き、5位に浮上した!!皆さん、覚えてますよね。11月まで全敗だったんですよ。12月は見事4勝3敗で勝ち越し!!
2022年の全日程を終え、最後を勝利で決めたカグヤライズのベンチも明るい。年明けすぐ1月8日に九州アスティーダと仙台で対戦だ。これに負ければ、また最下位に落ちる可能性がある。来年も厳しい戦いが続くが、12月の勢いを来年に持ち越したい。頑張れ、カグヤライズ!!
今は昔、日出ずる国にシロートアカデミーの翁といふ者ありけり。スウェーデンのワルドナーやパーソンといふ卓球のスーパースターに憧れけり。憧れが憧れのまま終わりけり。いとあはれ。京都の池袋社長にいざなわれ、球を打たずにキーボードを打ち始めけり。白星となるや、黒星となるや、カグヤライズの星取物語、始まり始まり。
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