クリスマスに地元京都で初めて試合を行った京都カグヤライズ。卓球では珍しいダブルヘッダーで、2戦目の相手は日本ペイントマレッツ。1時間半前に木下アビエル神奈川から見事勝利を収めたカグヤライズだが、勢いに乗って強敵日本ペイントマレッツも倒し、地元ファンに2連勝をプレゼントしたいところだ。
前半の木下アビエル戦に続き、多くのお客様にご来場いただきました。本当にありがとうございます!!
前半に続き、チームカラーの紫のサンタ帽を被って選手たちが登場。と、ここで突然タヌキが登場!?いや、これは全身トナカイの格好をした池袋監督ではないですか!!アビエル戦では頭に被るだけだったが、勝利に気をよくしたのか遂に全身トナカイになってしまった!!決して気の緩みではございませんが、もしかすると気の迷いはあったかもしれません。そんな池袋監督にるーなちゃんもうっとり。今回も腕を組んで一緒に入場するのであった。
12月23日の試合ではドゥ・シャンペアが佐藤・橋本ペアに勝利したこともあり、マレッツは芝田・大藤を起用。佐藤・橋本ペアは世界選手権メダリストの世界最強カットマンダブルスだが、芝田・大藤ペアは今シーズン5勝0敗と佐藤・橋本ペアを上回る活躍だ。マレッツの選手層は厚い。
第1ゲーム、序盤こそ静かに始まったが、徐々にマレッツペアが攻勢を強め、声を出してくる。ドゥのチキータでレシーブエースを奪う場面もあったが、マレッツペアに常に先手を取られる。6-10から3点返して9-10とするも、最後は大藤のバックドライブがノータッチで決まり、第1ゲームを取られる。
第2ゲーム、やはりカグヤライズペアは後手に回ってしまう。しかしながら、カグヤライズペアは我慢の卓球で、マレッツペアの攻撃をコースを突いて返し続け8-5とリード。ここからドゥに2本ミスが出て8-7となったところでカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明け、芝田はタイムアウト前と同じく、ドゥのミドルにツッツキ。これをドゥがバックに打つような形からフォアサイドに緩くドライブ。大藤が先に回り込んでしまい、見事ノータッチで9-7。このまま逃げ切りたいところだったが、芝田が上回転系の巻き込みサーブを2本出す。質の高いチキータを連発していたドゥが判断を迷い、ツッツキのオーバーミスとチキータのオーバーミスで9オールとなってしまう。ドゥのサーブから1点ずつ取り合い10オールとなると、マレッツがタイムアウト。タイムアウト明け、大藤の上系の巻き込みサーブに対し、シャンがフォアのフリック。これを芝田が待ち受けフォアドライブ、どうにかドゥが返したが、大藤が中陣から思い切ったフォアドライブを打ち、シャンのショートを弾き、ゲームを決めた。
チームを牽引してきたドゥ・シャンペアだが、今日は悔しい2連敗となった。
過去の実績では成本より圧倒的に上のカットマン佐藤だが、成本もTOP名古屋戦でハンインと大激戦を演じており、好勝負が期待される。
第1ゲーム、佐藤が積極的な攻撃を見せ、守備力の高い成本も虚をつかれる。カット打ちにもミスが出て、2-8と離される。徐々に佐藤の球に慣れてきた成本が差を詰めるも8-11で第1ゲームを取られる。
第2ゲーム、序盤は佐藤のカウンターフォアドライブに成本が2本ノータッチを食らい、カットの変化にも翻弄され1-5と離される。このまま佐藤のペースが変わらず5-11で第2ゲームも奪われ後がなくなる。
第3ゲーム、ラブオールから成本が前後左右に佐藤を振り回し、素晴らしいラリーを展開するも佐藤の粘りに失点。このゲームから成本は両ハンドでのツッツキを増やし、長いラリーで勝負していく。3オールから成本が回り込みスマッシュをオーバーミスしたところでカグヤライズがタイムアウト。タイムアウト明けも成本は無理打ちはせず、長いラリーで勝負していく。佐藤の攻撃に対してもブロックをきっちり決め、成本本来の形が戻ってきて4連続得点で7-4とする。このまま10-7とゲームポイントを握るが、佐藤に10オールまで粘られる。一本勝負、しかも失点すれば敗戦というこの場面で、成本は丁寧にツッツキとドライブで繋ぎ、佐藤が回り込んでくる気配を感じたか、フォアストレートに逆モーション気味のドライブでノータッチ。苦しい戦いながら見事第3ゲームを取った。
第4ゲーム、成本は第3ゲームよりも攻撃を増やし、ペースをつかみ始め、5-2とリード。フォアサイドへのシュートドライブでノータッチも2本奪う。しかし佐藤は簡単に勝たせてくれない。8-6からドライブを2本決められ8オールに追いつかれると、またしても10オールの一本勝負となる。ここでマレッツがタイムアウト。
タイムアウト明け、佐藤のサーブは横上系のスピードロングサーブ。これを成本が打点早く佐藤のミドルに合わせてレシーブして詰まらせると、バックサイドに速い攻撃からのストップで佐藤のカットがオーバーミス。見事2ゲーム連続で10オールの一本勝負を制した。MCの森川由香さんのエールも熱を帯び、会場を盛り上げる。
6オールから始まるファイナルゲーム、一本ずつ取り合う展開で8オール。ここで成本のサーブから3球目ドライブが佐藤のミドルを突き刺し、浮いた球に対して腕がちぎれんばかりに振り切りスマッシュで得点。次も取り10-8と遂にマッチポイント。佐藤のサーブから始まった次のポイントは47本に及ぶロングラリー。成本は前後左右に佐藤を揺さぶり、佐藤の攻撃も前陣でブロック。最後は佐藤が成本のストップに遅れオーバーミス。凄いぞ、成本!!成本のアンビリバボーな大逆転勝ち!!やはり名勝負製造機!!
第1ゲーム、ユエンはガンガン攻めていくが、橋本の世界最高峰のカットの前にミスが出る。橋本のユエンのフォアへの攻撃も次々と決まり、4-11と一方的にこのゲームを取られる。
第2ゲーム、ユエンはツッツキとフォアドライブを組み合わせて試合を展開。橋本の攻撃にもミスが出て、11-6でこのゲームを取り返す。
第3ゲーム、橋本が第2ゲームよりも少し距離を前に詰める。橋本のカットの変化にユエンが迷い、1-5と離される。ここから4-5まで追いつくも、ユエンがミドルへ決めにいったドライブをオーバーミス。大事なポイントでドライブがオーバーする場面も増え、5-11でこのゲームを落とす。
第4ゲーム、橋本ペースが変わらず、1-3とリードされたところでタイムアウト。4オールまで追いつくも、橋本がバックサーブの回転を逆回転に変えて、4-6とまたリードされると、5-11でこのゲームを落とし、1-3で敗戦となった。
カットマン相手とは思えないハイペースで進んだこの試合だったが、残念ながら橋本のカットの前に勝機を見いだせなかった。
第1ゲーム、大藤が積極的にフォアで回り込んで攻撃。2-4となるも、ドゥは落ち着いて両ハンドで対処。すぐに4オールに追いつく。しかし大藤は攻撃の手を緩めず、7-10とゲームポイント。ドゥも9-10まで粘るも、最後はドゥの3球目バックドライブに対する大藤のフォアカウンターがノータッチで抜け、第1ゲームを取られる。
第2ゲーム、大藤は第1ゲームと変わらずフォアで積極的に狙ってくるが、ドゥが徐々に大藤を捕え始める。大藤のピッチの速い攻撃に対して、両ハンドで回転をしっかりかけて対応。大藤の巻き込みサーブに手こずりながらも10-9でゲームポイントを取ると、最後は大藤が順横回転サーブに切り替えようとしてサーブミス。11-9で第2ゲームを取り返す。
第3ゲーム、ラブオールから3本連続でネットとエッジが続くという不運もあり、6連続ポイントを許すと、このまま4-11で第3ゲームを落とす。ゲーム間にはシャンに加えウェイもアドバイスに加わる。
第4ゲーム、ドゥの動きに精彩がなくミスが続き1-4となったところでタイムアウト。シャンとウェイが必死にアドバイスを送る。タイムアウト明け、ドゥが大藤の攻めをどうにかしのぎポイントすると、ドゥの粘りに負けて大藤にもミスが出始める。5連続ポイントで6-4と逆転。しかし大藤は臆せず攻め続け、6オール。ドゥもここから下がらず、前で大藤と打ち合う。8-10とマッチポイントを握られたが、大藤のバックドライブに対し、カウンターのバックドライブで1点返すとマレッツがタイムアウト。タイムアウト明け、またしてもバック対バックになるもドゥの回転量の強いドライブが大藤のバックハンドを弾いて10オールに追いつく。次の一本、ドゥはフォア前にYGサーブを出し、大藤のツッツキをバックドライブで得点。3連続得点で第4ゲームを取り返す。
6オールから始まるファイナルゲーム、お互い譲らず1本ずつ取り合い8オールまで行くが、ドゥの流し気味に打ったバックハンドが大藤のフォアサイドを切りノータッチ。次がラッキーなネットインで遂に10-8のマッチポイント。観客から勝利を期待する大きな手拍子が起こる。次の一本は第4ゲームの最後と同じようにYGサーブをフォア前に出し、バックへのツッツキをループドライブ。大藤がブロックをオーバーミスして、ドゥが見事勝利。クールなドゥが笑顔でガッツポーズを見せた!!
クリスマスに4試合を戦ったドゥだが、シングルスは見事2勝。京都のファンの前で世界トップの実力を見せた。
カグヤライズがビクトリーマッチを任せたのは第2マッチで佐藤に素晴らしい勝利をあげた成本。芝田には2日前の試合でストレート負けを喫しているが、1ゲーム勝負のビクトリーマッチでリベンジを果たせるか。
ラブオールから芝田の安定感がありながらも強烈なフォアドライブで3連続ポイントを奪われ、カグヤライズはタイムアウト。タイムアウト明け。王子サーブからのバックハンドの攻撃で1点返すも、芝田の猛攻が止まらない。何本でも成本のバックサイドに容赦ないフォアドライブを打ち込んでくる。
成本もサーブを持った時に連続得点をするも、芝田にサービスエースも2本奪われ、最後は5-11で敗退。ビクトリーマッチまでもつれた死闘は悔しい敗戦となった。
アビエル、マレッツという強敵2チームと一日で戦ったカグヤライズ。正直、2連敗も覚悟していたが、地元ファンの応援に後押しされ、選手たちが素晴らしい試合を展開。見事勝ち点4を獲得した。ファンの皆さんも、世界トップレベルの試合を堪能してくださったに違いない。
次は中一日で12月27日北九州で行われる日本生命レッドエルフ戦だ。厳しい日程だが、また勝利をファンに届けるために、頑張れ、カグヤライズ!!
今は昔、日出ずる国にシロートアカデミーの翁といふ者ありけり。スウェーデンのワルドナーやパーソンといふ卓球のスーパースターに憧れけり。憧れが憧れのまま終わりけり。いとあはれ。京都の池袋社長にいざなわれ、球を打たずにキーボードを打ち始めけり。白星となるや、黒星となるや、カグヤライズの星取物語、始まり始まり。
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