前日に徳島鳴門で念願の初白星を手にした京都カグヤライズ。今日は徳島から福岡への強行軍で連日の試合に挑む。相手は過去2敗の九州アスティーダ。アクシオン福岡での試合は10月8日以来だ。前日と同じメンバーをそろえたカグヤライズは当然連勝を狙う。移動の疲れだけが不安要素か。
なんとスターウォーズのダースベイダーのテーマソングでカグヤライズが入場!!10月8日と同じDJさんでしょうか。人によってはやりすぎと言われるかもしれませんが、個人的には最高ですよ!帝国のマーチで一番最初に現れたのが、小学3年生の松島美空!!これ以上のギャップがあるか。とにかく九州アスティーダのDJが素敵すぎます。先に言いますと、ゲーム間の曲もかっこよい。試合後の選曲もクールでした。いかん、いかん、音楽では九州に押されているが、卓球では負けないぜ!!
前節でコンビネーションの良かったドゥとシャンが今日もペアを組む。ダブルス出場選手の4人中3人が表ソフトラバーを使用している。
シャンのハイトスサーブで始まった第1ゲーム、ドゥの3球目攻撃で2連続ポイントを決める。ドゥは声を出し、昨日の疲れを感じさせないプレー。しかし九州も前日のレッドエルフ戦に続き、ホームで連敗はしないと気合が入っている。3-0から3-4と逆転されると抜きつ抜かれつの展開。6-8からシャンのレシーブとハイトスサーブで4点連取して10-8。しかしあきらめない九州に10-10に追いつかれる。非常に思い切りのよいプレーを九州ペアが見せる。しかし最後はストップに対するシャンのフリックからドゥの回り込みフォアドライブが決まって11-10で第1ゲームを取った。苦しみながらも幸先の良いスタートだ。。
第2ゲーム、塩見にいきなりロングサーブを出されるがシャンが落ち着いて対処して次をドゥが強ドライブ。2-0では野村のバックフリックがフォアサイドを襲ったが、ドゥが必死の飛びつきで返球して相手のミスを誘った。4-0までリードして九州がタイムアウト。タイムアウト明けもカグヤライズは丁寧なプレーで確実に点を重ねていく。6-2でも再度塩見がシャンに対してロングサーブを出すが、シャンが今度は待っていたか強く返球してレシーブエース。9-4とリードした場面で野村の球がエッジで入り、カグヤライズは万全を期してタイムアウト。タイムアウト明け、塩見はシャンのバックに切ってツッツキをし、シャンに持ち上げさせたのを野村が狙う作戦。1点は返されるも2度も同じ手は食わないと、シャンが回り込み攻撃で得点。最後はシャンのショートがフォアサイドを抜いて11-6で勝利。
カグヤライズ、なんとダブルス3連勝!!!
ミッテルハムはシャンと同じくドイツ代表で世界ランク14位の実力者。
第1ゲーム、ユエンはいつも通り落ち着いた立ち上がりで、ミッテルハムの強ドライブを前陣でさばいていく。ユエンはプレーの精度の違いを見せ、ミッテルハムのミスを誘い、徐々に打ち手を奪っていく。10-6とゲームポイントを奪い、ユエンは勝利がちらついたか、ミッテルハムも徐々にミスが減り、10-9まで追いつかれてカグヤライズは早めのタイムアウト。張コーチに加え、シャンもアドバイスを送る。タイムアウト明け、ミッテルハムを後陣に下げたユエンは手前に短く落とし、ミッテルハムがやっと拾ったが、これをユエンが考えすぎたか打ちミス。デュースに追いつかれ、次も取られて10-11。まさかの5連続ポイントで第1ゲームを落とす。
第2ゲーム、ユエンは序盤から攻め、5-2とリードする、しかしミッテルハムが世界ランク14位の実力を徐々に見せ始め、緩急をつけ、チャンスボールまで待って強打で打ち抜く展開が増え5-5に追いつかれる。苦しいユエン。しかし、ここからユエンが元中国国家一軍チームの意地を見せる。足が良く動きフォアの強打を連発。ミッテルハムのフォアサイドを何度も抜く。吠えるユエン。見事11-6でゲームを取り返す。
第3ゲーム、ユエンはまたも静かな立ち上がり。4-5まで競るもミッテルハムがロングラリーを動き切って取る。ネットインやエッジのラッキーもあり、ユエンは厳しい展開。ミッテルハムはラリーでの得点が増えてくる。5-8からユエンの打点の早い攻撃で7-8まで追いつくと、このゲームを取りたい九州がタイムアウト。タイムアウト明け、ユエンがミドルの連続攻めでミッテルハムの足を止めたところでストレートに抜いて同点。しかし次をユエンがツッツキに対してまさかの空振り。更にミッテルハムに3球目のバックドライブも決められ8-10。最後はミッテルハムの強ドライブがユエンのフォアを弾き8-11で第3ゲームを奪われた。
第4ゲームも一進一退の展開が続くも、ユエンが足を動かし自分から攻めるパターンとミッテルハムの攻撃をさばく展開が上手くいき、中盤から抜け出し11-7で取る。
6-6から始まるファイナルゲーム、ユエンが吠えまくる!!バック対バックの展開も制し、2連続得点。8-6となりユエンは巻き込みサーブで横上回転をフォア前に出し、ミッテルハムがレシーブを浮かして3球目攻撃で得点。次にバックへ来たレシーブを3球目バックドライブからの5球目フォアドライブで得点。嵐のような4連続得点で10-6のマッチポイント。1点返されるも最後はバックドライブを豪快に決めて、ユエンはベンチに向かってガッツポーズ。ユエンが最後に意地を見せた。
これでカグヤライズは2日連続でマッチカウント2-0!!
シンは18歳ながら韓国代表で世界ランクは19位。昨日のヒロイン成本は強敵シンにどこまで迫れるか。
第1ゲーム、成本はしゃがみ込みサーブ、王子サーブ、オーソドックスな下回転サーブと目まぐるしくサーブを変えていく。しかし、シンも流石の対応力。バランスのよい両ハンドドライブで成本の攻撃にもブロックにも対応する。素晴らしいラリーが次々と展開される。成本は7-9とリードされるも王子サーブと巻き込みサーブからの打ち合いで9オールに追いつく。ここからも好ラリーが2本続き、両者一本ずつ取って10-10。成本はここでオーソドックスに下回転サーブを出し、バックハンド3球目攻撃からフォアハンドの5球目攻撃で見事得点。11-10で第1ゲームを取る。
第2ゲーム、シンは成本のミドルを中心に攻めていく。第1ゲームに続いて大接戦となるが、中盤の成本のサービスミス、シンのサービスエースで一気に7連続得点を奪われ、5-11でゲームを取られる。
第3ゲーム、成本は2-0から4連続得点を食らい離されかけるが、激しいラリー戦を制するなど、8-8と追いつき、成本にサーブ権が移るところで和田コーチが勝負のタイムアウト。ここで成本はオーソドックスな下回転サーブを出すが、シンのツッツキが鋭く先手を取れず、ラリーで失点。この後も決められ、8-10。シンのショートサーブを成本が厳しいバックフリックから得点して9-10となったところで、九州がタイムアウト。タイムアウト明け、シンは順横上回転のショートサーブを出し、成本のフリックがオーバーミス。9-11で第3ゲームを取られ、ゲームカウント1-2。
第4ゲーム、成本はフォアサイドに伸びる王子サーブでエースを2回取るなど、1-7と一気に突き放す。ここからシンの4連続ポイントで7-5と差を詰められるも、レシーブエースから3連続ポイントで10-5として、最後は11-7でゲームを取り、勝負はファイナルゲームへ。
ファイナルゲーム、王子サーブをシンがバックに繋いだのをバックストレートに攻撃で先制点。7-6でシンのストップが浮いたが、成本に迷いが出て台上強打を痛いミス。この後も成本は王子サーブを連続で出す。9-8では7-6と同じようにシンのストップが浮いたが、成本は迷わずフォアドライブを振り切り得点!!素晴らしい勇気!!最後は成本がラリーを制し、11-8でファイナルゲームを取って見事勝利。ベンチでは松島が笑顔で成本を迎える。やったぜ、カグヤライズ連勝だ!!
ここに断言します。成本は京都カグヤライズの名勝負製造機です!!
さあ、ここまで来たら4-0で試合を締めて勝ち点4を頂くしかない。ドゥよ、今日はしっかり締めてくれ!
野村はバックハンドに表ソフトを使い、昨日の安藤と用具は似ている。しかしながら安藤がピッチと変化で勝負するタイプならば、野村はパワーで押すタイプなので、ドゥはやりやすいか。野村は今シーズン7勝を上げる素晴らしい成績。カグヤライズではウェイが2連敗している。
第1ゲーム、野村のサーブに苦しめられ、また思い切りの良いプレーに押され、3-9まで離される。このまま5-11で第1ゲームを取られる。世界ランクだけ見るとドゥが圧倒的に上なのだが、やはり野村は強い。
第2ゲームも展開が変わらない。野村が真っ向勝負でドゥを押している状況。ドゥはこの試合が昨日から4試合目で疲れもあるか。最後はドゥのツッツキにバック強打を決められ6-11で第2ゲームも取られる。
第3ゲーム、ドゥはフォア前へのYGサーブに活路を見出す。7-6でカグヤライズがタイムアウト。張コーチ、シャン、ウェイまでアドバイスを送る。私だったら頭がパンクしそうですが、カグヤライズの団結力を見せる。タイムアウト明け、ロングサーブに対しレシーブエースを決め、そのまま11-7で第3ゲームを取り返す。きっとアドバイスが効いた!
第4ゲームもドゥはフォア前へのYGサーブから2-0リード。しかし野村はパワーだけでなく、試合中の対応力も高い。ドゥのフォア前へのYGサーブをバックハンドで取り始め、大接戦。しかし、ドゥは野村のサーブが台から出始めたのを見逃さず、レシーブでも先手を取り、11-8でどうにかゲームカウント0-2から2-2に追いついた。
ファイナルゲームは野村のラッキーなエッジで始まる。次をドゥが連続バックドライブで得点。7オールでドゥが体勢を崩しながらもフォア攻めを貫き、8-7。しかし、またしても野村の球がエッジで8オール。ここで野村が上系の巻き込みサーブを出しエース。8-9では野村のバック強打がドゥのミドルを連続でつき得点。最後は野村にフォアハンドを決められ、8-11。ドゥはファイナルゲームまで追いつきながらも、前日の安藤戦と似たようにアンラッキーな失点もあり、悔しい敗戦となった。
しかしながら、カグヤライズは見事勝ち点3を獲得した!
今日の勝利者インタビューは成本が答えた。勝因として1、2番でチームメイトが勝利で自分につなげてくれたことを上げた。
前日の初勝利の興奮も冷めやらぬうちに2連勝を決めた京都カグヤライズ。選手には連日の試合の疲れを癒してほしい。お疲れ様です。
次戦は12月23日に池田市五月山体育館で行われる日本ペイントマレッツ戦だ。強敵だが、3連勝目指して、頑張れカグヤライズ!!
今は昔、日出ずる国にシロートアカデミーの翁といふ者ありけり。スウェーデンのワルドナーやパーソンといふ卓球のスーパースターに憧れけり。憧れが憧れのまま終わりけり。いとあはれ。京都の池袋社長にいざなわれ、球を打たずにキーボードを打ち始めけり。白星となるや、黒星となるや、カグヤライズの星取物語、始まり始まり。
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