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初陣を勝利で飾れず

試合

2022年9月11日、新生チーム京都カグヤライズが、東京で初陣を迎えた。前日は十五夜で満月。月からパワーをもらったカグヤライズが遂に始動する。相手は昨シーズンよりTリーグに参戦している九州アスティーダ。一年先輩の胸を借り、初戦から勝利を目指す。

注目の京都生まれ京都育ちの9歳松島美空だが、残念ながら第一戦の出場はなかった。試合前の公式練習では松島が網を持って甲斐甲斐しく球を拾う。同年代の子は網を持ったら虫取りだが、プロの世界は厳しい。頑張れ、松島!! 松島のサポートも受けた出場選手も負けられない。

12時より、両チームが入場。カグヤライズは松島が一番目にコールされる。プロ選手とはいえ、やはりその可愛らしさに九州アスティーダの選手も笑顔となる。一番緊張した表情だったのは池袋監督だった。社長として監督として、短期間でチームを立ち上げた池袋監督。初陣おめでとうと言いたいところだが、初勝利に向け、長いシーズンに向け、もうひと踏ん張り頑張って欲しい。

第1マッチのダブルスはシャン・ファンvs塩見・出澤。カグヤライズの記念すべき第一球はシャンのハイトスサーブ。いきなりサービスエースを奪う。しかし、声を出して勢いのある九州アスティーダペアが序盤2-5とリード。ここから4連続ポイントで6-5と逆転するも、ファンが緊張からか相手の異質ラバーの球に対応できない。シャンが落ち着いたプレーでファンを引っ張るが、惜しくも9-11でゲームを落とす。ゲーム間には張莉梓コーチから熱いアドバイスが飛ぶ。
第2ゲームも1-4とリードされ苦しい展開。出澤の変化のあるバックハンドに苦しめられ、その球を繋ぐと塩見が待ってましたとばかりに決め球を打ってくる。我慢の時間が続くが、10-10までもつれ、最後の1点(ファイナルゲーム以外は11点先取)をシャンの強打で奪い、タイに持ち込む。
6-6から始まるファイナルゲーム(ダブルスは3ゲームスマッチ)、シャンのサーブが浮いたのを出澤がバックでレシーブエース。次も決められ6-8となる。嫌な展開ながら、すぐに2本取り返し8-8に。ここから1点ずつ取り合い、またしても10-10に。ファイナルゲームは10-10の場合、2点差離れるまで行われるが、ここでシャンがまさかのサーブミス。最後は出澤がバックストレートにバックハンドを決め無念の敗戦となった。初戦から見応えのある大接戦となったが、九州アスティーダの変化幅の大きい球とコンビネーションの前にわずかのところで押し切られた。

第2マッチはドゥ・ホイカンvs牛嶋星羅。最新世界ランク7位のドゥはチームに流れを取り戻したいところだったが、牛嶋のカットの変化に翻弄され厳しい戦いとなる。
第1ゲーム、いきなりのアクシデント。審判がカウンターをセットして60秒以内にコートに入るマッチインターバルレギュレーションにドゥが違反したとして0-1から試合が始まる。チームに動揺が走ったが、ドゥは状況を受け入れ、淡々と試合を進める。強振せずに丁寧に攻めて牛嶋に調子を出させず、11-4であっさりと第1ゲームを先取。
第2ゲームも2-0とリードし、このまま進むかと思いきや徐々に牛嶋が対応。ドゥのドライブにオーバーミスが目立ち始め、なんと7連続ポイントを奪われで2-7となると、このまま4-11で第2ゲームを取られる。
第3ゲームは完全に力みの消えた牛嶋のバックカットから生み出される変化についていけなくなる。8-10まで追いすがるも、最後はフォアクロスのカーブドライブを逆にクロスに厳しく打ち返されノータッチを食らう。第1ゲームの雰囲気から一転、後がなくなる。
第4ゲーム、ドゥは戦術を転換し強打を増やしていく。4-1とリードしたが、ここから4連続失点で逆転され、タイムアウト。張莉梓コーチだけでなくウェイもアドバイスを送る。10-10までもつれるも、最後ドゥがフォアドライブ強打を決めて、ファイナルゲームへ。
6-6から始まるファイナルゲームは、落ち着きを取り戻したドゥが第1ゲームのような展開を見せる。11-7とあっという間に試合を締めた。最後の一本を決めたドゥはチームのペンチを向いてガッツポーズを決め、チームを鼓舞。世界ランク7位の意地を見せた。

第3マッチはウェイ・ウェンセンvs野村萌。立ち上がりウェイは、野村の長くなったサーブを見逃さずレシーブエース。次もバックドライブを決めて幸先のよいスタート。ウェイはTリーグ初参戦とは思えない落ち着きぶり。野村の表ソフトラバーから繰り出される快速バックハンドにも回転の強いバックハンドドライブで対応。相手の決めにいく強打も落ち着いて返すなど、観客を驚かせる。第1ゲーム10-8リードで初めてバックサービスを使い、サービスエース。見事先制する。
第2ゲームは8-8の場面でバックハンドドライブで突如相手のフォアを連続攻撃し得点。次のポイントはバッククロスに攻め、バックハンドの技術力の高さを見せる。10-10の場面ではミドルへのスピードロングサーブを決め、これを予測していなかった野村からサービスエース。ウェイが点数は競ってもゲームを支配していた。
しかし、第3ゲームから野村の連続攻撃が火を噴く。野村がウェイのバックドライブの緩急をものともせず、バックハンドで叩きまくる。第2ゲームまでラリーではウェイが優勢だったが、徐々に野村が押し返し、フォアハンドでも要所で強打を決められ、第3、第4ゲームを取られる。激しいバックハンドの応酬に場内の観客が沸き、ファイナルゲームの前には大きな手拍子が起きる。
ファイナルゲーム、9-9から野村のバックストレートの球をクロスにフォアドライブで抜いて、ウェイがマッチポイントを握る。しかし最後の一本が遠かった。エッヂなどの不運、第2ゲームのお返しとばかりにミドルへのロングサーブでエースを取られるなど、最後3ポイントを連続で失い10-12で敗れた。残念な結果に終わったが、ハイレベルなラリーに観客から惜しみない拍手が起こった。

カグヤライズは後がなくなり、第4マッチは京都の同志社大学で腕を磨いた成本綾海に託された。相手は加藤美優。成本は第1ゲームいきなりサービスエースを2本とる。成本の変化のあるバックハンドにしゃがみこみサーブも決まり、一気に8-1、10-3と大量リード。スタートダッシュを決めたと思ったが、ここから急に加藤にミスがなくなる。成本も悪い流れを感じて委縮したか、まさかの7連続失点。10-10に追いつかれる。ここで成本は王子サーブからの3球目バックストレートの回り込みドライブを放ち勝負に出たが、加藤にクロスにブロックで抜かれ、第1ゲームを失った。
第2ゲームは成本が王子サーブ連発するも加藤に落ち着いて処理される このまま悪い流れに飲まれそうな苦しい雰囲気の中、成本は必死に食らいつく。4-6とリードされるも王子サーブをフォア前に短く出す展開から2点取り6-6に追いつく。しかし、加藤は要所でミスをせず、7-11と第2ゲームを失う。
第3ゲーム、成本はサーブを変えるも0-3とリードを許す。このまま終われない成本は、4-4まで追いつき、8-6とリード。タオルタイムも、成本はタオルを取らずに、台の前でステップを踏みながら次に備える。しかし加藤のバックハンドの広角な攻めに5連続ポイントを取られ、8-11でストレート負けとなった。かえすがえすも第1ゲームが残念だったが、長いシーズンまだ始まったばかり。次の成本の活躍に期待したい。

4試合中3試合がフルゲームにもつれ込む激戦となったが、惜しくも京都カグヤライズは初陣を勝利で飾れなかった。しかし個々の力は他チームと遜色なく、ダブルスのペアリングもよくなっていけば、勝利をもぎ取れるはず。9月17日、日本ペイントマレッツ戦での初勝利を目指す。

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